今回は、スケソウダラタンパク質についてお話ししたいと思います。
スケソウダラタンパク質とは、スケソウダラという白身魚のタンパク質のことで、カニカマやちくわなどの原料としても使われています。このスケソウダラタンパク質には、驚くべき筋肉増加効果があることが、最近の研究で明らかになってきました。
今回は、その研究成果を紹介しつつ、スケソウダラタンパク質の摂取方法や効果的な食べ方などについてもお伝えします。
まず、スケソウダラタンパク質の筋肉増加効果についてですが、以下のようなポイントがあります。
* スケソウダラタンパク質は卵と同等以上の良質なタンパク質であり、筋肉合成に必要なアミノ酸を豊富に含んでいます。
*スケソウダラタンパク質は速筋を増やす効果があります。速筋とは、瞬発力や持久力を発揮する筋繊維のことで、加齢とともに減少する傾向にあります。速筋を増やすことで、ロコモーション機能(歩行や立ち上がりなどの身体機能)の改善やサルコペニア(加齢性筋肉減少)の予防に役立ちます。
*スケソウダラタンパク質は食べるだけで運動後と同様な筋量増加作用が現れます。運動後は筋繊維がダメージを受けて自己破壊し、その後再生して筋肉量が増えるというプロセスが起こりますが、スケソウダラタンパク質を食べると運動しなくても自己破壊を抑制して再生を促進することが分かっています。
*スケソウダラタンパク質は高齢者(特に女性)においても食べるだけで筋肉が増加します。日本水産株式会社と徳島大学が共同で行った臨床試験では、65歳以上の女性が6か月間スケソウダラタンパク質を摂取すると、乳清タンパク質と比較して四肢の骨格筋量と膝伸展筋力が有意に増加したことが報告されています。
ダラタンパク質の筋肉増加効果についての最新の研究報告を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
スケソウダラタンパク質は、筋肉の質と量を向上させることができる素晴らしいタンパク質であることが分かりますね。
では、スケソウダラタンパク質はどのように摂取するのが良いのでしょうか?
次回は効果的な食べ方についてもお伝えします。